東京ガス（株）は、鹿島建設（株）がスマートエネルギーネットワークの構築を進める既存の大型複合施設に、停電時にコージェネレーションシステムを効果的に運用するための制御装置を導入すると発表した。スマートエネルギーネットワークとは、コージェネ等の分散型エネルギーシステムに、再生可能エネルギーとコージェネ廃熱等の未利用エネルギーを組み合わせ、情報通信技術によって電気と熱を最適に制御し、地域で効率的に活用するもの。エネルギーセキュリティの向上、省エネ・省コスト、再生可能エネルギーの導入に貢献できる。今回、大型複合施設のスマートエネルギーネットワーク構築に当たり、コージェネの電気を停電時にも効果的に利用するという構想に基づき、制御装置を開発した。同装置は、あらかじめ設定した優先度の高い負荷に電気を供給した上で、発電能力に余力がある場合には、その他の負荷にも電気を供給することができるという。