兵庫県は、平成24年度特別監視期間中の光化学スモッグ広報発令状況を公表した。同県では、大気汚染防止法、光化学スモッグ緊急時対策実施要領に基づき、毎年4月20日から10月19日までを光化学スモッグ特別監視期間と定め、光化学オキシダント濃度が気象条件からみて高濃度の状況が継続すると認められる場合に光化学スモッグ広報を発令し、一般に周知するとともに工場・事業場に対してばい煙の削減等について協力を求める緊急時措置を実施している。平成24年度の同期間の発令状況は、2日（予報2日、注意報1日）で、最高濃度は0.125ppm（速報値、8月9日、宝塚市）であった。また、光化学スモッグによる被害の届出はなかった。過去10年の広報発令日数平均5.5日を下回るとともに、過去10年で昨年度に次いで少なくなった要因として、今夏は汚染物質が拡散されやすい気象条件であったことなどが考えられるという。