三菱化学（株）は、フランスのフォルシア社と、自動車内装部材に使用するバイオプラスチックについて、共同研究開発を進めることで合意したと発表した。自動車部品メーカーであるフォルシア社は、燃費向上のための軽量化や、部材リサイクル率の向上などの環境配慮政策に対して率先した取り組みを行い、特に内装部材は、使用するプラスチックの大部分を植物原料由来へ代替することを目指している。一方、三菱化学は、石油化学製品の製造で培われた高度なプロセス技術と、幅広い応用技術を用いて、バイオプラスチックの一種であるポリブチレンサクシネート（PBS）の製造等を行っている。また、PBSの原料であるコハク酸を植物原料化したPBSの開発も行い、植物原料由来PBS分野における極めて強力なポジションの構築を進めている。今回の共同研究開発提携により、両社は、2014年をめどに、自動車内装部材に適した性能を有し、かつ植物原料を用いたPBSの開発を目指すという。