気象庁、2011年の世界の主要温室効果ガス濃度は過去最高値と発表
発表日:2012.11.20
気象庁は、世界気象機関(WMO)の「温室効果ガス年報第8号(2012年11月20日発表)」において、2011年の世界の主要温室効果ガス濃度が過去最高値であったと発表した。同庁では、運営するWMO温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)において、世界中の温室効果ガス観測データを収集・解析している。今回、2011年12月までの観測データを世界の専門家と協力して解析した結果、大気中の主要な温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)及び一酸化二窒素(N2O)は増加を続け、2011年における世界平均濃度が過去最高を記録したことを明らかにした。また、これまで人類が大気中に排出してきたCO2のうち、大気中に残留しているのはその約半分で、海洋や陸域生物圏による吸収量が着実に増加していることから、海洋の酸性化の進行と、海の食物連鎖への影響の可能性が指摘されている。なお、同年報は、2012年11月にカタールのドーハで開催される気候変動枠組条約第18回締約国会議(COP18)で配布予定であるとともに、同庁ホームページには和訳が掲載されている。
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