環境省は、平成29年12月分の野鳥における高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況調査(定期糞便調査)の結果を公表した。同省では、高病原性鳥インフルエンザの発生抑制と被害の最小化に向けて、渡り鳥の飛来経路の解明、野生鳥獣感染状況の把握、渡り鳥の飛来状況に関する情報提供などに取り組んでいる。その一環として、野鳥が海外から日本に高病原性鳥インフルエンザウイルスを持ち込んだ場合に早期発見することを目的として、毎年10月~翌年4月までの間に、渡り鳥の糞便の調査を定期的に行っている。平成29年12月に、31都府県34市区町でガンカモ類の糞を採取・検査した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルスについては、すべて陰性であることが明らかとなった。