大学研究室紹介

「バイオマスエネルギーの有効活用」(金子成彦教授)

東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻 金子・山崎研究室

研究内容

  • テーマ:
  • バイオマスエネルギーの有効活用
  • 概要:
  • エネルギーの高効率利用技術および交通の安心・安全実現を目指した研究活動として、(1)マイクロガスタービン発電システムの開発(バイオマスガス利用可能なマイクロガスタービンシステムの構築と、運動制御プログラムの開発、燃焼器内部の可視化による燃焼状態の把握に関する研究)、(2)バイオマスガス対応小型ガスエンジンの開発(バイオマスガス対応の自動車エンジンで安定発電を実現するシステムの開発、より高効率での発電を目指したHCCIエンジンの開発) などに取り組んでいます。
    2008年度の研究テーマは、
    ・燃料多様性を有した小型ガスエンジンシステムの開発
    ・マイクログリッドに連系したガスエンジンの動特性
    ・バイオマスガスの燃料組成がHCCIエンジンの燃焼特性に与える影響
    ・バイオマスガスマイクロガスタービン発電システムの運転制御
    ・小型ガスタービン用燃焼器におけるFlameless燃焼の特性
    ・無潤滑を実現するフォイル軸受の開発
    ・ターボポンプで発生する軸方向振動現象のモデルによる検討
  • キーワード:
  • バイオマスエネルギー, マイクロガスタービン, 小型ガスエンジン, 分散発電システム, カーボンニュートラル, 再生可能エネルギー
  • 学部体系:
  • 理工学系(機械工学系)
  • 研究分野:
  • 地球環境(バイオマス・バイオ燃料関連, 交通とエコモビリティ関連)

    バイオマスガスなどの低カロリー燃料に対応するマイクロガスタービン発電システム

    Flameless Combustionを採用したマイクロガスタービン用燃焼器の設計における、化学反応を考慮した熱流体解析

    小型ガスタービン燃焼器内でのFlameless Combustionの可視化による検証(可視化装置概要)

    研究室概要

  • 大学・研究室名:
  • 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻 金子・山崎研究室
  • 研究室の特色・PR:
  • エネルギーの高効率利用技術および交通の安心安全実現を目指した研究活動に取り組んでいます。エネルギーとしては、ガスエンジンやガスタービンを用いた研究を行っており、システムを考える上では、熱力学や燃焼工学、制御、設計といったさまざまな知識が必要となります。これらの知識を遺憾なく発揮することで乗り越えられるモノづくりの難しさを根気強く楽しんで行うことができます。
  • 先生のプロフィール:
  • 氏名:
    金子成彦
    出身大学:
    東京大学工学部機械工学科
    出身大学院:
    東京大学大学院工学系研究科
    職歴など:
    1976年 東京大学工学部機械工学科卒
    1981年 東京大学大学院工学系研究科博士修了、東京大学工学部講師
    1982年 東京大学工学部助教授
    1985年 マギル大学機械工学科客員助教授(〜86)
    1989年 東京大学助教授(総合試験所)
    1992年 東京大学助教授(大学院工学系研究科機械工学専攻)
    2003年 東京大学教授(大学院工学系研究科機械工学専攻)
  • 所属学生の人数:
  • 11~20人程度
  • ゼミの恒例行事(旅行・実習・調査など):
  • 1泊2日程度
    年 1回
    2泊~1週間未満
    年 1回
    1週間~1か月以内
    年 0回
    1か月以上
    年 0回
    主な行先: FIV研究会(1泊2日)、企業見学会(2泊以上)

    バイオマスガス対応小型高効率ガスエンジンシステムの開発。自動運転 LPG→実バイオマスガス

    先生からのメッセージ

    研究を進める上で必要と感じているものの一つに英語力があります。最新の論文は英語で書かれていることが多く、読解力が必要です。また、研究発表も国際会議で発表する場合には英語での発表です。質疑応答に耐えるためには、スピーキング力だけでなくリスニング力も必要です。また、物作りでは頭と手の協調がポイントです。頭で分かっていてもスキルが無いと形にすることは出来ません。柔軟な発想をする習慣を日頃から養うことが大切です。

    (2009年1月現在)