アメリカ環境保護庁は、薪ストーブ等の大気汚染物質排出基準を改正した。同国の一部地域では薪ストーブ等を常用しており、その排煙に含まれる粒子状物質は深刻な健康被害(心臓発作、脳卒中、喘息発作等)をもたらす恐れがある。特に心臓・血管・肺疾患の患者や高齢者、子供はそのリスクが高い。今回の改正では、現在利用可能なクリーン燃焼・燃料効率化の技術を反映させ、薪ストーブの排出基準を強化するとともに、これまで規制されていなかった木材を燃料とする温水・温風暖房器やペレットストーブ等に初めて連邦基準を設けた。新基準は、今後製造・販売される機種を対象とし、製造業者が新基準を満たす製品ラインを円滑に準備できるよう5年間で段階的に導入する。新基準のもとでは、新機種の排出量が約3分の2削減されることで34~76億ドルの健康面の利益が得られ、燃料も節約できるという。今回の改正にあたっては、製造業者や州・地方・部族政府、市民・環境団体等からの情報や、改正案に関する一般からの意見、公聴会等により変更を重ね最終決定に至った。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 健康・化学物質 大気環境 |
キーワード | PM | アメリカ環境保護庁 | EPA | 粒子状物質 | 健康被害 | 大気汚染物質 | 排出基準 | ストーブ |
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