環境に関わる国連4条約、泥炭地からの炭素排出を削減する取組を開始

発表日:2015.12.02

国連気候変動枠組条約、生物多様性条約、ラムサール条約、砂漠化対処条約は、劣化・干拓などで大量の炭素排出のおそれがあり、緊急対策が必要な泥炭地のホットスポットを示した地図を公開した。4条約はこれを手始めに、国際湿地保全連合と共に、各国政府等と協力して泥炭地の炭素排出を削減する活動を開始する。泥炭地は炭素を多く含む生態系で、人間によるCO2総排出量の5%近い年間1.3Gtが、排水した泥炭土壌の分解で発生すると推定されている。また、健全な泥炭地は治水、貯水、水のろ過、食糧安全保障、気候や嵐からの保護など広範な生態系機能も提供し、生物多様性の保護や気候変動への適応にも役立つ。しかし泥炭土壌の水分が抜けると沈下して洪水や海面上昇の影響を受けやすくなるという。このため、劣化した泥炭地の保全や再生、持続可能な管理が望ましいが、それに必要な資源が不足している。4条約が作成に着手する「世界泥炭地アトラス」は、ホットスポット地図を更新するほか、治水、地盤沈下、洪水、火災など泥炭地にかかわる重要な課題を提示する。また、良好な管理、泥炭地再生、持続可能な生産活動の実例なども取り上げるという。

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