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 ラムサール条約など、泥炭地の減少と劣化に対する緊急対策が必要と報告

発表日:2018.12.19


  ラムサール条約によると、劣化が進む泥炭地の重要性を伝えその保護を促すため、国連環境計画(UNEP)の下、30人以上の執筆者や査読者が緊急の評価報告書を公表した。泥炭地は世界の180か国以上に分布し、森林の2倍もの膨大な量の炭素を貯蔵するなど大きな役割を果たしているが、その役割はようやく理解され始めたところである。報告書は既に得られたデータや情報をもとに、泥炭地の場所や規模、劣化の原因とそれが及ぼす脅威、管理・保護政策をまとめたもので、「泥炭地は気候変動の緩和と適応、生物多様性の保全、水循環と水質の調節、生態系サービスの維持などに貢献する、人間にとってきわめて重要なもの」としたうえで、1)その劣化を食い止めるため緊急の行動、2)景観規模のアプローチと泥炭地の管理・再生の優良実施例の共有、3)泥炭地を破壊しない伝統的利用方法と新たな管理手段により持続可能な管理ができるよう地域社会への支援、4)世界の泥炭地の規模や状態を知るための総合的マッピング、が必要だとしている。

情報源 ラムサール条約 プレスリリース 報告書「泥炭地の減少と劣化を食い止める」(PDF)
国・地域 国際機関
機関 ラムサール条約
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | 気候変動 | 水循環 | 国連環境計画 | 炭素 | ラムサール条約 | 泥炭地 | マッピング
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