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 欧州宇宙機関、コペルニクス計画の地球環境観測衛星センチネル-3Aを打ち上げ

発表日:2016.02.16


  欧州宇宙機関(ESA)は、2016年2月16日、欧州の地球環境モニタリング計画「コペルニクス」で3番目となる観測衛星「センチネル-3A」をロシアのプレセツク宇宙基地から打ち上げた。衛星は地上815kmの予定軌道に投入され、その後ドイツのダルムシュタットにある欧州宇宙運用センター(ESOC)が衛星通信と姿勢制御を確立した。今後、各種機器の動作確認と調整を行い、5か月後に運用を開始するという。コペルニクス計画は、複数の観測衛星センチネルでデータを収集し、地球環境の監視と市民の安全向上に役立てることが目的である。最新鋭の各種センサーを搭載したセンチネル-3は広範な海域を調査し、海面の温度・色・高さや海氷の厚さを測定する。観測結果は地球の気候変化、海洋汚染、生物生産力の監視等に利用される。また陸域の林野火災の監視や土地利用方法の把握、植生の健全性の確認、河川・湖沼の水位測定等も行う。対の衛星センチネル-3Bは2017年に打ち上げ予定で、センチネルの観測データは世界中のユーザーに無料で提供される。

情報源 欧州宇宙機関(ESA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州宇宙機関(ESA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード モニタリング | 地球環境 | ESA | 海面温度 | 海氷 | 観測衛星 | 欧州宇宙機関 | コペルニクス | センチネル
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