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 フランス、100%電気ヘリコプターの初の実証飛行を実施

発表日:2016.10.19


  フランス環境・エネルギー・海洋省(MEEM)は、電気ヘリコプターVOLTAの試験機の初めて実証飛行を、開発チームがパリ近郊のヘリポートで行ったと発表した。VOLTAはピッチ角を調節できるメインローターと、後部の反トルクローターからなる従来型のヘリコプターで、バッテリーの電力だけで飛行する。MEEM傘下の国立民間航空大学校(ENAC)とAQUINEA社が3年をかけて開発した。VOLTAは化石燃料を使わないので、1回の飛行で平均して二酸化炭素の排出量を13キログラム、窒素酸化物を24グラム削減できる。バッテリーの寿命は350時間とされ、寿命全体で1万7000リットル分の燃料節約になるという。これは二酸化炭素11トン、窒素酸化物22キログラムの削減に相当する。またエンジンを使うヘリコプターに比べ、騒音も大幅に改善している。現段階での航続時間は約14分で、パイロットの訓練やレクリェーション飛行が目的だが、将来は商業利用で航空交通の一部となることを目指すという。

情報源 フランス環境・エネルギー・海洋省(MEEM) プレスリリース
国・地域 フランス
機関 フランス環境・エネルギー・海洋省(MEEM)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 実証 | 騒音 | バッテリー | 航空機 | ヘリコプター | フランス環境・エネルギー・海洋省 | MEEM | 電気ヘリコプター
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