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 国際エネルギー機関、中国でCO2回収貯留技術を導入することで大幅な排出削減が可能と分析

発表日:2017.01.17


  国際エネルギー機関(IEA)は、中国が既設の石炭火力発電所にCO2回収貯留(CCS)技術を追加導入することで、CO2排出割合を最大で100%(天然ガス火力発電所の約4分の1に)削減できると分析した。中国は、再生可能エネルギー発電量で世界を主導する一方、CO2排出量も世界最大で、その約半分が石炭火力発電所に由来する。中国の石炭火力設備容量は現在900ギガワット(GW)超(世界全体の約50%)で、さらに約200GWが建設中である。中国の経済発展に伴う電力消費量の伸びと温室効果ガス排出量の削減を両立するには、多くの石炭火力発電所の早期廃止かCCS装置の追設が必要だが、比較的新しく寿命の長い既存の石炭火力発電所(3分の2は2005年以降に新設)へのCCS装置追設で、エネルギー安全保障と気候目標の調和を図れるという。中国の石炭火力発電量のうち約310GWはCO2の貯留場所など追設の基本的基準を満たしており、排出削減等が期待できるが、引き続きCO2貯留の機会分析等の適切な方策が不可欠だとしている。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード CCS | CO2排出量 | 中国 | 国際エネルギー機関 | IEA | 排出削減 | CO2回収・貯留 | 石炭火力発電所
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