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 オランダ国立公衆衛生環境研究所、複数の農薬による環境影響の算定方法を評価

発表日:2017.04.14


  オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は、複数の農薬(植物保護剤)が環境に及ぼす影響を調べる方法を評価した。EUでは、現在、植物保護剤を認可する際、同じ作物に複数の植物保護剤が使用されることを考慮していない。今回の研究では、実際の農薬散布シナリオに従った使用によって生じる水生生物への「多重ストレス」を調べる方法として、毒性単位(TU)法、msPAF法、MASTEP法の3方法を評価した。結果として、これらの方法で農薬による多重ストレスを考慮することは可能であること、少数の物質が総合的影響を決定づけていることが示された。TU法とmsPAF法はこの少数の物質を特定するのに有効で、特定された物質の組み合わせでMASTEP法が実施された。今後、こうした方法が実際の認可プロセスに応用できるよう、さらに開発を続けることが重要だという。現在、欧州食品安全機関(EFSA)が複数の活性物質による人体と環境のリスク評価を進めており、RIVMは今回の研究結果はこれに貢献するものだとしている。

情報源 オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM) プレスリリース オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM) 「農地における植物保護製品の反復使用による多重ストレス」
国・地域 オランダ
機関 オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)
分野 健康・化学物質
キーワード 水生生物 | 農薬 | 環境影響 | リスク評価 | 算定方法 | 植物保護剤 | オランダ国立公衆衛生環境研究所 | RIVM
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