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 欧州化学物質庁、企業のREACH登録情報の更新を促すためにプロセスの明確化が必要と報告

発表日:2017.09.04


  欧州化学物質庁(ECHA)は、REACH規則に基づく企業の登録情報更新を促進するための調査を行い、登録プロセスの機能や更新の重要性の明確化が必要と報告した。REACH規則およびCLP規則は、企業に自社化学物質の安全な使用に関する情報を登録するとともに、新情報があればいつでも情報を更新するよう義務付けている。しかし、2008年以降ECHAへ提出された登録情報の約64%は一度も更新されていない。調査によると、規則は何を・いつ・だれが更新する必要があるかがあいまいで、企業は情報を登録すれば作業完了と認識しているという。そのため報告書は、1)更新すべき情報の明確な定義、2)更新の責任者の明確な定義、3)更新の重要性についての理解の改善、4)更新が必要な状況の明確化や一定の間隔での更新義務付けなどREACH規則第22条の更新要件を明確にする実施法令の制定、という4段階の改善を提案している。報告書は、2017年末に終了する予定のREACH規則の見直し作業で検討するために欧州委員会に提出された。

情報源 欧州化学物質庁(ECHA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州化学物質庁(ECHA)
分野 健康・化学物質
キーワード 化学物質 | 欧州化学物質庁 | ECHA | REACH | 企業 | CLP | 登録
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