気候変動でヒマラヤの氷河が急激に減少

発表日:2009.06.02

気候変動でヒマラヤの氷河が急激に減少していることが、中国科学院(CAS)の最近の研究で明らかになった。この研究はCAS昆明植物研究所生物多様性・生物地理学研究室のシュー氏によるもので(「Consevertion Biology」誌 vol.23に掲載)、この地域での気温の上昇や氷雪の減少が、水不足(水量、季節性の変化)、生物多様性(固有種、捕食・被食関係)、生態系の境界線の移動(森林限界の移動、高地の生態系の変化)、地球規模の変化(モンスーンの変化、土壌中の炭素の減少)等、雪だるま式に様々な影響を及ぼしていることがわかった。また、気候変動は環境的・社会的な影響をもたらし、アジア全域で、水の供給や農業生産の不確実性が増すおそれがあり、地域レベルの調査を行い、緩和・適応戦略を見つけ出して実施できるようする必要がある。ヒマラヤは極地以外で最大の氷雪量を誇り、アジアの10大河川の水源となっている。気候変動がヒマラヤ及ぼす問題に対処するためには、科学研究や政策立案での地域間の協力強化が不可欠だ。

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