欧州環境庁、欧州の水質は改善しているが多くは良好な状態には達していないと報告

発表日:2018.07.03

欧州環境庁(EEA)は、欧州の水質に関する評価報告書(2018年版)を公表した。これは、EU水枠組み指令(WFD)の下、EU各国が河川流域管理計画(RBMP)において2010~2015年に13万カ所以上の地表・地下水域を調査・報告したデータを基に現状をまとめたものである。報告によると、地下水は、化学的・量的ともに概ね良好な状態にあるが、地表水(湖、河川、河口、沿岸水域)は、WFDの最低目標である良好な生態学的状態に達しているのは40%、良好な化学的状態にあるのは38%にすぎないという。化学的に不健全な状態をもたらす主な原因は、ほとんどの国で水銀やカドミウム等である。また良好な生態学的状態に達している地表水域の割合は地域により差があり、人口密度が高く集約農業を行う中欧の多くの河川流域で低い。EU各国は、廃水処理の改善や農地から流出する汚染物質の削減など水質改善に取組むほか、魚の移動を妨げる障害の除去等も行っているが、すべての地表・地下水域が良好な状態に達するには対策強化が必要だという。

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