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 イギリスの地理学者ら、2100年までに沿岸湿地の30%が消失する可能性があると報告

発表日:2018.09.13


  国連環境計画 世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)は、沿岸湿地に関するリンカーン大学等の研究成果として、地球温暖化と沿岸洪水によって2100年までに世界の沿岸湿地の30%が消滅する可能性があると報告した。その一方で、適切な対策を取ることによりむしろ増加する可能性も示し、この結果を公共政策の策定に生かすべきだとしている。沿岸湿地は、大気中の二酸化炭素を除去して地球温暖化を抑制し、波や高潮の影響を軽減して沿岸を保護するといった重要な役割を持っている。沿岸湿地の減少を回避するには湿地が陸側へ移動できることが重要であると研究は指摘している。研究では、海岸線の高さ、潮汐、堆積物の供給量、沿岸人口、海面上昇推定値に関する局所的なデータを用いて、海面上昇率に見合うだけ湿地の高さも上昇できる十分な堆積物が供給されるか、また湿地が陸側へ移動できる十分な空間があるかどうかを評価した。その結果、3分の1以上の沿岸湿地に陸側へ移動できる空間があれば、世界の沿岸湿地は最大で60%増えることが判明したという。 4.国際機関

情報源 国連環境計画 世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画 世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)
分野 自然環境 水・土壌環境
キーワード 地球温暖化 | 二酸化炭素 | 国連環境計画 | 世界自然保全モニタリングセンター  | 沿岸湿地 | リンカーン大学 | 沿岸洪水 | 海面上昇率
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