世界気象機関、南極の特別観測期間を開始

発表日:2018.11.16

世界気象機関(WMO)は、南極圏特別観測期間の開始を発表した。2018年11月16日から2019年2月15日まで、WMOとアルフレッドウェゲナー極域海洋研究所(AWI)を中心に21ヶ国が参加して大気と海氷の特別観測を行う。南極の氷床は厚さ最大4.8kmに及び、世界の淡水の90%を含有する。全部融解すると世界の海面は60m上昇するという。南極の中でも南極半島は、地球上でもっとも温暖化が著しい地域の一つで、この50年間に気温は3℃上昇し、半島西岸の氷河の87%が後退した。氷河は特に直近12年間に後退が加速した。急速に進行する極域の気候変動を踏まえ、科学的データの収集と予報精度の向上を目指して2017年から2019年にかけて極域予測年(YOPP)が実施されている。同期間はこの一環で、北極圏特別観測期間は2018年にすでに2回実施された。期間中、2000個を超えるラジオゾンデによる大気観測のほか陸上と洋上における観測と調査も実施され、データはリアルタイムでWMOの全球通信システムに送られる。

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