中国科学院、三北防護林プロジェクトによって防風固砂林は40年間で154%拡大と報告

発表日:2018.12.28

中国科学院(CAS)は、西北、華北、東北の三北地区を対象とする「三北防護林プロジェクト(TNSP)」の総合評価をまとめ、成果を発表した。TNSPの40年間の取組みにより、中国の防風固砂林の面積は154%拡大したという。2000年以降中国の砂漠化面積は大幅に減少し、TNSPは減少分の15%に寄与した。造林後成林として定着した面積は3014.3万ヘクタールで、森林被覆率は5.05%から13.57%に、森林蓄積量は7.2億㎥から33.3億㎥に増加した。森林減少と砂漠化の最大の要因は、限度のない伐採や放牧など人間による攪乱である。TNSPの成功は、多くの環境プロジェクトによる啓発活動の効果でもある。北京・天津・河北地域の砂塵嵐も大きな問題であるが、発生件数は1978年の5.1日から2015年の0.1日に減少した。これはTNSPによる砂漠化面積減少の成果でもあるが、気候要因も大きいという。CASは、世界的な温暖化でシベリアの草地と森林の気温が上昇し、地域間の気圧の高低差が縮小して強風の発生回数が減少したためだとしている。

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