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 太平洋に浮かぶプラスチックごみの塊、科学者が調査を実施

発表日:2009.08.27


  スクリップス海洋学研究所(SIO)の大学院生らの研究チームが、これまでほとんど調査されたことの無い、広大な「太平洋のゴミ海域」の調査を完了し、陸から1600キロメートルも離れた海域でもプラスチックごみの塊が浮いていることが明らかになった。この調査では、プラスチックごみの分布と量を調べ、分析用のサンプル採取と海洋生物への影響を評価。SIOの調査船で北太平洋循環に沿って航行し、様々な引き網を使って水深毎にゴミを回収し、動物・植物プランクトンや小型の魚類についても調査した。広大な海域でプラスチック片が大量に漂い、深い場所でも簡単に見つかることが分かった。最も多く回収されたのは、様々な生物の住み着いたプラスチック製のボトル。8月11日には、プラスチックや様々な海洋生物の絡まった巨大な網も発見した。調査隊を率いたSIOのゴールドスタイン氏は、これほど多くのプラスチックが見つかったことはショックだとしている。なお、この調査は大学院生のための教育活動で、海洋問題の重要性を理解するのにも役立つと期待されている。

情報源 アメリカ科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ科学財団(NSF)
分野 ごみ・リサイクル
キーワード 海洋生物 | ペットボトル | NSF | 太平洋 | 教育 | アメリカ科学財団 | プラスチックごみ | スクリップス海洋学研究所 | 大学院
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