フィンランド環境研究所等、寒冷地湖沼からの亜酸化窒素排出の季節変動を分析

発表日:2020.01.14

フィンランド環境研究所(SYKE)ほかは、寒冷地の湖沼からの亜酸化窒素(N2O)排出に関する研究結果を発表した。これまでの研究は、夏季にホットスポットを測定したものが多かった。今回は緯度、地域特性、深さ等条件の異なるフィンランド国内の112の湖沼を対象に四季にわたって観測した。湖沼のN2Oと硝酸塩の濃度は、季節的変動が大きい。冬季にもっとも高く、夏季にもっとも低くなる。つまり、融氷後に排出されるN2Oは、寒冷地湖沼からの年間排出量に大きく貢献している。四季の測定値を合計した年間排出量は、夏季の測定値だけに基づく推定値の4倍になる。フィンランドの寒冷地湖沼からの年間のN2O排出量は、0.9Gg(ギガグラム)、すべての寒冷地湖沼からは46Ggと推定される。地域的には、集約的農業地帯のフィンランド南部の湖沼からの排出がもっとも多い。湖沼の富栄養化が排出を増加させている。温暖化により土壌の凍結期間が短縮すると、土壌の栄養代謝回転と栄養の湖沼への浸出が亢進し、N2O排出は増加すると考えられる。

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