世界気象機関(WMO)は、アメリカ海洋大気庁、NASA、イギリス気象庁等のデータを統合し、2019年の世界平均気温は産業化以前と比べ1.1℃高く、2016年に次ぎ観測史上2番目に高かったと報告した。2016年は非常に強いエルニーニョ現象の影響もあり過去最高を維持した。5年(2015~2019年)、10年(2010~2019年)の平均気温はともに過去最高だった。10年間平均は1980年以降上昇し続けており、大気中の記録的な温室効果ガス濃度によりこの傾向は今後も続くとみられる。2019年及び2010年代は気温上昇だけでなく、氷域の後退、海面上昇、極端気象等も顕著だった。ターラスWMO事務局長は、現在のCO2排出が続けば今世紀末までに産業化以前と比べ3~5℃温暖化するだろうと指摘。また、オーストラリアでは2019年の記録的な高温と少雨の影響で大規模森林火災が発生し、人や野生生物等に甚大な被害をもたらしていることを挙げ、今後数十年間も大気中の高濃度のGHGにより極端気象が頻発すると警鐘を鳴らした。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 世界気象機関 | アメリカ海洋大気庁 | NASA | イギリス気象庁 | 森林火災 | エルニーニョ現象 | 温暖化 | CO2排出 | 平均気温 | 温室効果ガス濃度 |
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