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 アメリカ海洋大気庁、世界の海洋貯熱量の増加が加速していると報告

発表日:2020.01.23


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2019年の海面から2000m深までの海洋貯熱量(OHC)は、1955年以降で最大であったと報告した。海洋温暖化の傾向は加速しており、これは世界の年平均気温(地表気温と海面水温の平均)の上昇傾向と一致している。海洋貯熱量は、2015年以降2019年までの各年がすべて史上5位以内に、2010年以降2019年までの各年がすべて史上10位以内に入る。平均気温も、2015年以降2019年までの各年がすべて史上5位以内、史上10位以内のうち1998年を除くすべてが2005年以降である。今回の研究では、単年の比較で生じるエルニーニョ現象等の影響を排除するため、1955~86年と1987~2019年の2つの期間について海洋貯熱量の増加傾向を比較した。変化の少なかった1955~86年と比べると、1987~2019年の貯熱量の増加率は4.5倍であった。気温上昇が2℃以下に抑えられたとしても、海洋の反応が遅いため、海洋温暖化は継続するとみられる。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) ニュース 気候状況報告書2019 元論文
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境 水・土壌環境 環境総合
キーワード アメリカ海洋大気庁 | エルニーニョ現象 | 気温上昇 | 海面水温 | 平均気温 | 海洋温暖化 | 地表気温 | 海洋貯熱量
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