世界気象機関(WMO)は、北半球の一部、特に北極圏で異例の高温乾燥状態によって森林火災が多発していると報告した。2019年6月以降、北極圏で100以上の大規模かつ長期的な森林火災が確認されており、6月だけでもCO2が50メガトン放出された。これは、スウェーデンのCO2年間総排出量に相当する。北半球で5~10月に森林火災が発生するのは珍しくないが、2019年は発生地の緯度、森林火災の規模と持続期間が異例だという。森林火災が最も深刻なのはアラスカとシベリアで、アラスカでは2019年7月4日に過去最高気温の32℃を記録し、シベリアの森林火災発生地域では2019年6月の平均気温は長期平均より10℃近く高かった。カナダではオンタリオ州付近で大規模森林火災による粒子状物質が大気を汚染し、欧州でもドイツ、ギリシャ、スペインなどで森林火災が発生している。北極圏では温暖化が特に急速に進んでおり、温暖化と降雨パターンの変化が森林火災のリスクを高め、発生シーズンを長期化させているという。
情報源 | 世界気象機関(WMO) ニュース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 大気環境 |
キーワード | CO2 | 大気汚染 | 世界気象機関 | 粒子状物質 | 森林火災 | 温暖化 | 最高気温 | 降雨パターン | 高温乾燥 |
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