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 欧州委員会、排出量取引で2019年の温室効果ガス排出量を削減したと報告

発表日:2020.05.04


  欧州委員会は、EU域内排出量取引制度(EU ETS)の対象となるすべての事業者の温室効果ガス排出量が、2019年は2018年と比較して8.7%削減されたと報告した。地上施設からの排出量は9%の削減となり、航空分野は1%の増加であった。最大の削減を達成したのは電力部門で、脱炭素化のために石炭から自然エネルギーやガス火力発電に移行したことを反映して15%の減少となった。施設事業者と航空事業者のEU ETSへの準拠レベルは非常に高く、地上施設の排出量の99%以上で排出量が報告された。EU ETS指令では、2013年から2023年の間に、すべての民間航空事業者、および排出量の多い非民間航空事業者は、欧州経済領域(EEA)内を飛行する際の排出量について説明責任を負うことになっている。航空事業者による排出量は、2019年にはCO2換算で6,814万トンと2018年の6,749万トンよりも約1%増加したが、これらの排出量の54%は、オークションや他の部門から取得した排出枠でカバーされた。

情報源 欧州委員会ニュース
国・地域 EU
機関 欧州委員会
分野 地球環境
キーワード 石炭 | 自然エネルギー | 欧州委員会 | 脱炭素化 | 温室効果ガス排出量 | 欧州経済領域 | EU域内排出量取引制度 | ガス火力発電 | 航空事業者 | EU ETS
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