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 アメリカ海洋大気庁、コロナウイルス収束が近づくにつれCO2排出量が以前のレベルに後退すると予測

発表日:2021.11.05


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、世界の二酸化炭素(CO2)排出量が、コロナウイルス流行拡大への対応によりかつてないほど減少した後、2021年は364億トンまで増加すると予測した報告書を紹介した。同報告書では、現在の排出レベルでは、あと11年で、世界の気温上昇を産業革命前の水準より1.5℃に抑えるというパリ協定の目標値を超えると結論づけている。2050年までにCO2排出量をゼロにするためには、コロナウイルスにより活動が停滞していた時期とほぼ同じ量のCO2排出削減を、毎年継続する必要がある。同庁は5大陸70機関の科学者が参加している「世界のCO2収支」に、同報告書で使用されている世界の大気中のCO2レベルを算出するためのデータを提供している。また、同庁が開発した、化石燃料と天然資源から発生したCO2を区別する方法は、排出量削減に向けた取り組みの信頼性を評価するために不可欠なものである。大気中のCO2の将来のレベルについて意味のある予測をするためには、排出量に加えて、自然の吸収源を定量化して理解する必要がある。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境
キーワード CO2 | 化石燃料 | アメリカ海洋大気庁 | 二酸化炭素排出量 | 天然資源 | パリ協定 | コロナウイルス | CO2収支 | 自然吸収源
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