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 ドイツ連邦環境庁、大気中CO2濃度が400ppmを初めて超過と発表

発表日:2016.04.22


  ドイツ連邦環境庁(UBA)は、2015年の年間平均CO2濃度が、シャウインスラントの観測所で402.5ppm、ツークシュピッツェの観測所で400.4ppmを測定したことを公表した。400ppm超過を記録したのは今回が初めてで、クラウツベルガーUBA長官は、「測定結果は、我々がパリ協定を実行することが、いかに緊迫した課題であるかを示している」と述べた。UBAによるCO2環境モニタリングは、世界気象機関(WMO)の全球大気監視(GAW)の一部である。黒い森南部に位置するシャウインスラント山の観測所は欧州で最も古く、1972年に継続的なモニタリングを開始した際のCO2濃度は330ppmであったことが記録されている。産業革命以前のCO2濃度(約280ppm)と比較し、開始当時ですでに50ppm増加していた。CO2濃度が300ppmを超えたのは、1950年前後と考えられているが、その当時は定期的なCO2モニタリングは存在していなかった。また、ツークシュピッツェ山の頂上は自由対流圏にあることから、測定値は特に代表的なものとされる。

情報源 ドイツ連邦環境庁(UBA) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境庁(UBA)
分野 地球環境
キーワード CO2 | モニタリング | ドイツ連邦環境庁 | UBA | 観測 | 大気中濃度 | パリ協定
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