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 国際エネルギー機関、電力市場に関する報告書を発表

発表日:2023.02.08


  国際エネルギー機関(IEA)は、世界の電力市場に関する最新版の報告書を公表した。世界の電力需要の伸びは今後数年間加速すると予想されているが、再生可能エネルギーが原子力発電とともに需要増加の大部分を賄い、電力部門の二酸化炭素排出量が大幅に増加する可能性は低い。今後3年間の世界の電力需要増加の70%以上は中国、インド、東南アジアからもたらされ、世界の電力消費量に占める中国の割合は2015年の4分の1から2025年には3分の1まで上昇し、過去最高を記録すると予測される。再生可能エネルギーと原子力発電の成長速度はこうした需要増加に対応できるものの、2022年の極端な気象条件による各国の電力需給の急変は、世界の電力需給がますます天候に左右されるようになっていることを表している。こうした状況を踏まえ、脱炭素化とクリーンエネルギー技術の導入加速が求められるが、再生可能エネルギーは天候に影響されやすく、電力供給の安全保障と送電網のレジリエンスを確保しつつ、電力系統の柔軟性を高めることが重要である。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) ニュース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 環境総合
キーワード 再生可能エネルギー | 東南アジア | 中国 | インド | 国際エネルギー機関 | 原子力発電 | 二酸化炭素排出量 | 電力需要 | 脱炭素化 | 電力市場
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