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 カナダ政府とザ・ネイチャー・コンサーバンシー、プリンスエドワード島の貴重な自然地域を保全

発表日:2010.06.23


  カナダ政府は、自然保護団体ザ・ネイチャー・コンサーバンシーが、カナダのプリンスエドワード島にある貴重な自然地域“アーセノート・シダー”(Arsenault Cedars)の土地25ヘクタールを取得したと発表した。この取得予算16万7000ドルの一部は、カナダ環境省の自然地域保全計画から拠出されている。この地域には希少なヒマラヤスギやニオイヒバの原生林などの豊かな森林や森林性沼沢地があるため、希少種を含む多様な生物種の生息地となっており、草本植物や鳴き鳥、サンショウウオのほか、いったんはこの島から姿を消したカンムリキツツキ(北米で最大のキツツキ)、絶滅が危惧されるクロボシアメリカムシクイなどの鳥類も生息している。重要かつ生態学的に脆弱なこの土地を将来世代に遺すため、ザ・ネイチャー・コンサーバンシーは保全計画の策定と生息地の修復に取り組んでいる。カナダ政府の自然地域保全計画の下で取得された土地は、2010年3月現在で13万8600ヘクタールを超え、79種を上回る絶滅危惧種の生息地が保全されたという。

情報源 カナダ環境省 プレスリリース
国・地域 カナダ
機関 カナダ環境省
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | 森林 | カナダ環境省 | 生息地 | 希少種 | 自然地域 | 生態学 | ザ・ネイチャー・コンサーバンシー | プリンスエドワード島 | ヒマラヤスギ
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