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 ドイツ、医療製品メーカーの排熱回収プロジェクトに9万ユーロを助成

発表日:2011.07.21


  ドイツ連邦環境省は、医療用の高純度有機材料を製造するFluoron社(ウルム市)が実施する排熱回収パイロットプロジェクトに対し、環境イノベーションプログラムから9万ユーロを助成すると公表した。同社ではこれまで、医療製品の滅菌用に、容量450リットルのオートクレーブ(耐熱耐圧容器)が利用され、121℃の高温蒸気と2気圧の超過圧力による高速滅菌の後、高熱になった容器は、水道水で冷却されてきた。今回のプロジェクトでは、熱交換器を伴う新型オートクレーブの導入により、熱交換器と複数の循環冷却系を連結し、これまで利用されていなかった冷却時の排熱を回収して企業内の暖房に利用する。これにより、蒸気生成の過程で消費するエネルギーの80%が回収され、企業内の暖房に要する電力消費量を年間で4330キロワット時、CO2排出量を年間1026キログラム、水消費量を96%、それぞれ削減できるという。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース プロジェクト概要情報
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 地球環境
キーワード CO2 | ドイツ連邦環境省 | 暖房 | 節水 | 医療 | 電力使用量 | 排熱回収 | 冷却 | 滅菌 | 熱交換器
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