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 アナコスティア川の黒色物質、淡水ではまれな藻の発生と判明

発表日:2011.09.09


  アメリカ環境保護庁(EPA)は、2011年8月中旬から、アナコスティア川(メリーランド州およびワシントンD.C.)の一部に広がり懸念されていた黒色物質は、調査の結果、渦鞭毛藻の一種、ギムノディニウムの繁殖によるものであると、9月9日に発表した。これは、塩類含有量の多いチェサピーク湾の入り江付近ではよく起こる現象であるが、アナコスティア川のような淡水で発生するのは珍しいという。EPAとメリーランド州の環境当局が派遣した生物学者らによる初回の検査で、石油生成物やその他の有害物質である可能性が除かれた。またEPAによると、今回の異変で、周辺の魚、鳥、植物などへの特別な影響は確認されなかった。生物学者らは、発生当時の水温や水中の栄養物など、川の水質状態が藻類の急速な繁殖を招いたものと判断しており、EPAの最近の調査では、既に少なくとも藻類の75%が消散していた。EPAは、このところの雨天と気温低下により、藻は死滅すると予想している。

情報源 アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁(EPA)
分野 水・土壌環境
キーワード 生態系 | 水質 | アメリカ環境保護庁 | EPA | 水温 | 藻類 | 栄養塩 | 淡水 | 黒色物質 | アナコスティア川
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