スズキ(株)は、小型車の燃料電池車を新開発し、このたび国土交通大臣認定を取得した。同社は、2001年から燃料電池車をゼネラルモーターズ社(GM)と共同開発し、これまでに燃料電池軽自動車3台の大臣認定を取得して公道での試験走行を重ねてきた。今回の新型車は、GM製の高性能燃料電池に、スズキが開発した70MPaの高圧水素タンクと、制動時のエネルギー回収や加速時の燃料電池負荷を軽減する、軽量・コンパクトなキャパシターの採用により走行性能を向上。この車両の公道試験で得られるデータを収集し、実用化に向けた開発を進めていく。なお、同社は平成20年7月7日から開催される「北海道洞爺湖サミット」への協力の一環として、国際メディアセンターに設置される次世代自動車の展示・試乗コーナー「環境ショーケース」に同車両を出展する。