(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、2008年7月1日、石油開発技術本部内に「CCS・環境調和型油ガス田開発研究チーム」(略称CCSチーム)を設置した。CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)とは、炭酸ガス(CO2)を地中に圧入、貯留する技術であり、地球温暖化対策として注目を集めている。JOGMECは、1980年代から、CO2の圧入による原油回収増進(EOR)の技術開発に取り組んできており、今回設置した「CCSチーム」では、特に産油・産ガス国との連携を中心に、(1)これまでのEORの技術開発を通じて蓄積した知見(CO2の圧入技術、地下の油ガス層における流体挙動解析の技術等)を活用した、CCSに関する技術開発や調査、(2)CCS以外の石油・天然ガス開発に係る環境面の課題(随伴ガス・水の処理等)についての技術開発や調査を進める。