日産自動車(株)と北京市交通情報センター(BTIC)は、北京市の交通渋滞・環境改善を目的としたプロジェクトの第一段階として、渋滞回避ルート情報を提供する車載ナビゲーションの実用化を開始したと発表した。同システムは、北京市内において、BTICの持つ世界最高密度のプローブカー交通情報システムが生成するリアルタイム交通情報に基づくもの。2008年6月発売の新型車に搭載するとともに、同機能を付加した簡易型ナビゲーション(PND)を北京市内のタクシー200台に2ヶ月間搭載し、顧客ニーズにより適合するためのモニター調査を行う。なお、両者と北京工業大学、広島大学の共同による、ドライバーのルート選択行動モデルと交通流シミュレーションに基づく効果検証の結果、北京市の全車両に同システム対応型ナビゲーションが約30%普及した場合、目的地までの到達時間は最大16%短縮し、CO2は最大27%削減されると試算された。