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 (独)日本原子力研究開発機構、簡便・低コストと高効率が両立した放射性廃液の処理技術を開発

発表日:2014.05.02


  (独)日本原子力研究開発機構は、簡便・低コストと高効率が両立した放射性廃液の処理技術を開発したと発表した。同機構の人形峠環境技術センターでは、施設設備の解体撤去に伴う除染によってウランを含んだ多量の廃液が発生する。廃液処理を効率的に進めるとともに、発生する放射性スラッジ(汚泥)のウラン量を低減するためには、除染廃液から高選択的にウランを除去する必要がある。今回開発した技術は、液-液抽出(溶媒抽出)の方法「エマルションフロー法」を利用したもの。人形峠において実用規模の約半分の規模のエマルションフロー装置を用いて、除染廃液中のウランを排出基準値のウラン濃度以下まで迅速に除去できること、除染廃液に含まれる浮遊物(固形物)を装置内の浮遊物トラップに集めて同時除去すること、廃液中のウランの92%を選択的に回収することに成功した。また、同じ装置を3段つなげれば、99.9%のウランを回収できるという。同技術は、原子力分野以外にも、工場からの排水の浄化や廃液からのレアメタルの回収などに応用できるという。

情報源 (独)日本原子力研究開発機構(JAEA) プレス発表
機関 (独)日本原子力研究開発機構(JAEA)
分野 健康・化学物質
水・土壌環境
キーワード 水処理 | 汚泥 | 日本原子力研究開発機構 | ウラン | 廃液 | 放射性物質 | 除染 | JAEA
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