京葉ガス(株)は、都市ガス減圧時の未利用エネルギーを活用したCO2低排出の発電システムが沼南供給所に完成したと発表した。高圧の都市ガスを受け入れている同社の沼南供給所は、導管に設置されている整圧器(ガバナ)を用いて中圧まで減圧し、供給している。これに加えて新たに稼働した今回のシステムは、これまで未利用の、高圧から中圧に減圧する際の圧力エネルギーによってタービンを回転させ、発電(最大出力830キロワット)するもの。未利用エネルギーを活用するため、二酸化炭素(CO2)の排出が極めて少ない環境に優しい発電システムとなる。発電した電力は供給所内で消費するとともに、電気事業者へ売電(販売)する。ガス事業を行いながら、同システムを用いて売電するのは関東圏では初めての事例という。