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 東北大など、高効率モータの世界最高水準の省エネ性を実証

発表日:2014.12.17


  東北大学は、パナソニック(株)モノづくり本部と共同で、新ナノ結晶合金を用いたモータを試作し、その省エネルギー性の実証に成功したと発表した。東日本大震災以降、電気エネルギーの安全な製造方法と効率的使用が喫緊の社会的解決課題となっている。電磁変換時のエネルギー損失が原理的に不可避である磁心材料は、数十年に渡り主に電磁鋼板(ケイ素鋼板)が用いられ、材料特性の改善により損失低減が図られてきた。しかし、モータやトランスの磁心からの電力損失は国内で消費される電力量の約3.4%を占めている。今回、電磁鋼板に匹敵する高飽和磁束密度とアモルファス合金並の低鉄損を兼備した「革新的ナノ結晶合金」を適用したモータを試作。モノづくり面の工夫でモータ構造を大きく変えることなく、従来の電磁鋼板を使用したモータに比べ大幅に電力損失が削減できることを確認した。この結果を踏まえ、東北大学では、新ナノ結晶合金を実際の家電製品に適用した場合、3%以上の効率改善が見込まれ、世界最高水準の高効率モータを実現できるという。

情報源 東北大学 プレスリリース
パナソニック(株) プレスリリース
機関 東北大学 パナソニック(株)
分野 地球環境
キーワード 省エネルギー | モータ | 実証 | パナソニック | 東北大学 | 高効率 | 磁心材料 | 電磁変換
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