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 北海道大、アマモ場の健全度はアマモ場に生息する小さい動物によって守られていることを解明

発表日:2015.05.22


  北海道大学は、アマモ場の健全度はアマモ場に生息する小さい動物によって守られていることを解明したと発表した。海の草原と呼ばれるアマモ場は、沿岸生態系で重要な役割を担っていることが知られている。その役割を詳しく知るために、北半球の温帯~亜寒帯に拡がるアマモ場について、2011年に世界15地域で同時に同じ野外実験を行った。その結果、アマモ場の小型動物がアマモを被覆してしまう藻類を食べることでアマモの成長を促し、アマモが枯れるのを防いでいること、その効果は動物群集の多様性が高いほど強くなることが明らとなった。この結果は、小型動物がいないアマモ場では、アマモ場本来の様々な機能が著しく低下していることにより示されている。今後、この研究成果は、世界中で減少しているアマモ場の保全計画を作成する上で活用されることが期待されるという。

情報源 北海道大学 プレスリリース(PDF)
機関 北海道大学
分野 自然環境
キーワード 生態系 | 沿岸 | 藻類 | 北海道大学 | 保全計画 | 動物 | アマモ場
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