日本ガイシ(株)は、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ水利電力庁からNAS(ナトリウム硫黄)電池システム50MW(メガワット)を受注したと発表した。アブダビ水利電力庁では、限られた資源である天然ガスによる発電の効率的な運用を検討してきた結果、今回、アブダビ島の複数の変電所に、まず計50MWのNAS電池システムを納入する。NAS電池は、同社と東京電力(株)が共同開発し、独自技術で量産に成功した蓄電池であり、大容量の電力貯蔵が可能なため、電力需要が少ない時に蓄電、多い時に放電して電力負荷を平準化(ピークカット)し、一日の供給電力をより有効に活用することができる。NAS電池を用いて電力負荷を平準化することで、ガスタービン発電機の運転を効率化でき、発電時の燃料消費量とCO2排出量を削減できるほか、蓄えている電力を即時に取り出し、非常用電源としても利用可能という。