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 環境省、特定外来生物カナダガンの国内根絶を発表

発表日:2015.12.08


  環境省は、特定外来生物カナダガンについて、日本国内で定着が確認されている個体の防除が完了したと発表した。カナダガン(ブランタ・カナデンスィス)は、北米原産の大型のガン。日本での生態系等への影響としては、増殖率が高く放置しておくと個体数の増加、生息域の拡大を招き近縁種であるシジュウカラガン(絶滅危惧IA類)等との交雑といった遺伝的攪乱や農業被害が懸念される。日本では、観賞用に導入されたカナダガンが野外に定着し、異種間の交雑が確認されたことから平成26年5月に外来生物法に基づく特定外来生物に指定された。今回、特定外来生物に指定後、積極的な防除を進めてきた結果、確認されている全ての個体の防除が完了した。これは、個体数拡大の初期に対応し、被害の未然防止がされた事例で、特定外来生物に指定された外来生物では、初めてとなる国内での野外根絶になるという。なお、捕獲個体は、動物園等において飼育されており、特定外来生物の指定は継続される。

情報源 環境省 報道発表資料
機関 環境省
分野 自然環境
キーワード 生態系 | 環境省 | 防除 | 外来生物法 | 特定外来生物 | 捕獲 | シジュウカラガン | カナダガン
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