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 農水省、「国産農産物中のカドミウムの実態調査」の結果を公表

発表日:2016.02.23


  農林水産省は、平成21~26年度に実施した「国産農産物中のカドミウムの実態調査」の結果を公表した。同省では、食品からのカドミウム摂取量を減らすため、日本におけるカドミウムの主要な摂取源である米を中心に、「コメ中のカドミウム濃度低減のための実施指針」の普及等を通じ、都道府県や生産者の協力のもと、国産農産物中のカドミウム濃度低減対策に取り組んでいる。今回の調査では、米・小麦・大豆中のカドミウム濃度は、平成9~14年度における調査の結果と比べると低くなっており、カドミウム低減対策が有効であることが確認できた。この結果をもとに、日本における食品からのカドミウム摂取量を推定したところ、平成15年度の研究結果より減少していた。また、推定摂取量が食品安全委員会や国際機関が設定した耐容摂取量を下回っていることから、通常の食生活を送っていれば、食品中のカドミウムの摂取によって健康への悪影響が出ることはないと考えられるという。同省では、今後とも農産物中のカドミウム低減対策の普及に務めていくという。

情報源 農林水産省 報道発表資料
機関 農林水産省
分野 健康・化学物質
キーワード モニタリング | 農林水産省 | カドミウム | 食品 | 実態調査 | 米 | 小麦 | 農産物 | 大豆
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