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 信州大など、グラフェンベースの水処理膜を実規模で生成する技術を開発

発表日:2017.08.29


  信州大学アクア・イノベーション拠点(文部科学省・科学技術振興機構(JST)プログラム推進拠点)は、グラフェンと酸化グラフェンの積層ナノ構造を有する水処理膜を、簡便に生成する技術を開発した。RO膜を用いた海水淡水化などにおいては、全量ろ過とクロスフローろ過の大きくは2つの方式が実用化されている。今回研究グループは、クロスフローろ過(5MPa)に適した1)グラフェンベースの堅牢で塩素耐性の強い膜を開発し、その膜が2)長期間(120時間)にわたり、3)塩分や染料色素を85~96%除去できることを確認するとともに、4)酸化グラフェンとグラフェンの混合液を多孔性高分子基材上にスプレーする製膜技術を開発した。グラフェンのみで構成されている膜であるということは科学的に大きな意義があり、高性能かつ大面積の膜を低コストで製造できる可能性が高まったことから、実用化に向けた大きなアドバンテージを得るに至ったという。

情報源 信州大学 アクア・イノベーション拠点(COI) ニュース
科学技術振興機構(JST) 共同発表
機関 信州大学 科学技術振興機構(JST)
分野 水・土壌環境
キーワード 水処理膜 | 海水淡水化 | 塩素 | ろ過 | グラフェン | 信州大学 | 無機材料
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