環境省と経済産業省は、バーゼル法(正式名称:特定有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律)に定められた「特定有害廃棄物等」の平成29年輸出入実績を公表した。平成29年1月~12月の間、バーゼル法に規定する手続を経て、日本から輸出された特定有害廃棄物等の総量は249,006トンで、輸入総量は20,363トンと集計された。主な輸出品目は、鉛スクラップ(鉛蓄電池)、石炭灰、硫酸鉛、鉛灰、錫鉛くずで、韓国、香港、タイにおいて再生利用されていた。一方、主な輸入品目は、電子部品スクラップ、金属含有スラッジ、電池スクラップ(ニッケルカドミウム、ニッケル水素、リチウムイオン等)で、台湾、タイ、香港、フィリピンから、金属回収など再生利用のために輸入されていた。