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 立正大など、2018年に北米で災害をもたらしたスーパー爆弾低気圧を解明

発表日:2019.06.27


  立正大学、九州大学、(国研)海洋研究開発機構(JAMSTEC)および名古屋大学による研究チームは、2018年の北米「スーパー爆弾低気圧」の発達要因を解明したと発表した。「スーパー爆弾低気圧」はアメリカの東方海上で発生し、従来の低気圧発達理論では説明できないほどの急発達を遂げた低気圧で、暴風や大雪をもたらした。同研究チームは、JAMSTECのスーパーコンピュータ上で名古屋大学が開発した雲解像モデルを用いて、海洋上で発達する低気圧の詳細な構造を再現する高解像度の数値シミュレーションを実施した。数値シミュレーションでは、現実と良く似た低気圧に伴う雲構造を再現でき、精度良くシミュレートされていることを確認した。低気圧中心付近で、局所的に降水が強まっている様子が確認され、水蒸気が多量に凝結していることが示唆された。この凝結により発生する熱が「スーパー爆弾低気圧」の急発達を促進したという。今回の知見は、天気予報の改善や温暖化に伴う爆弾低気圧の変化の理解向上に貢献することが期待されるという。

情報源 立正大学 プレスリリース(PDF)
機関 立正大学 九州大学 (国研)海洋研究開発機構 名古屋大学
分野 地球環境
環境総合
キーワード 九州大学 | スーパーコンピュータ | 名古屋大学 | JAMSTEC | 立正大学 | スーパー爆弾低気圧 | 雲解像モデル | 数値シミュレーション | 凝結熱
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