千葉大など、減化学肥料栽培につながる「根粒菌」作出の手がかりを発見

発表日:2019.08.06

千葉大学ほか4大学(東京大学、琉球大学、京都大学、東北大学)からなる研究グループは、マメ科植物「ミヤコグサ」と共生する多様な「根粒菌」のDNAを網羅的に解析し、持続的な農業の実現に資する手がかりを得たと発表した。同研究グループは、宮古島から北海道にかけて分布するミヤコグサを調べ、調査地点ごとに「根粒菌」を採取した(14地点、106株)。今回、それらのDNAを抽出し、塩基配列を解析した結果、10種類以上の種が存在していることが明らかとなった。一方、共生関係の鍵とされるNodファクター(共生の最初期に菌体外に放出するリポキチンオリゴ糖)の合成に関与する「遺伝子群」を調べた結果、各根粒菌の配列が似通っていることが分かった。これらの知見は、根粒菌が当該「遺伝子群」を獲得した経緯を示唆するものであり、窒素固定能(大気中の窒素をアンモニアに変換し、植物に栄養を供給する能力、利点)の優れた根粒菌の作出や、化学肥料に頼らない農業の実現における重要な手がかりであるという。

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