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 萩博物館、約30年ぶりに見つかったユリヤガイの生貝を一般公開

発表日:2019.08.20


  萩博物館(山口県萩市)は、約30年ぶりに再発見した「ユリヤガイ(学名:Julia japonica)」の生貝(生きている状態の貝)を7月30日・31日で一般公開する。同市の北北西約45 km沖に位置する「見島」は、日本で初めて同種の生貝が発見された場所とされている。1962年の発見以降、同島北部の砂見田ヶ浜(さみだがはま)では新鮮な貝殻が見つかっており、地域の貝類研究者によると1980年代頃までは生貝も確認されていた。しかし、浜に漂着する貝殻が減少し、生貝の採取も困難な状況が続いたことから、同博物館の総括研究員が同地を野心的に調査し、海藻植生調査を行っていた水産大学校の研究者や、地元ダイビングクラブの協力の下、2019年7月25日に海藻類のサンプルの一部からユリヤガイの生貝2個体の採取に成功した。同種は、太平洋からインド洋の熱帯海域に分布し、きれいな浅海の特定の海藻(アミモヨウやヒメイワズタなどの緑藻)が生える岩礁にしか生息していない希少な貝で、衰弱・不調になるおそれがあるため両日(14~15時限定)で公開するという。

情報源 萩博物館 お知らせ
水産研究・教育機構 水産大学校 ニュース&トピックス
機関 萩博物館
分野 自然環境
キーワード 山口県 | ユリヤガイ | 萩博物館 | 萩市 | Julia japonica | 見島 | 熱帯海域 | アミモヨウ | ヒメイワズタ
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