三井化学(株)は、廃プラスチックを軟包材（なんほうざい）用フィルムとして再生する技術の実証成果や、今後の予定を発表した。「軟包材」に由来する廃プラスチックは日本の廃プラスチック総排出量の約9分の2（200万トン/900万トン)を占めており、「軟包材」には同社グループが得意としているポリオレフィン樹脂・フィルム製品が使われている（同社調べ）。こうした状況があるなか、同社は廃プラスチック削減に関する取組の一環として、軟包材分野におけるマテリアルリサイクル技術の実証試験を開始した。全国グラビア協同組合連合会の協力の下、2019年8月からフィルム加工・印刷工程で発生する廃プラスチックを回収し、印刷除去やペレット化（造粒）する技術の実証試験を進めており、2020年1月から印刷済みフィルムをロール to ロールで洗浄・印刷除去する技術を導入し、再生樹脂の確保とフィルム原料として循環利用する技術を検証するという。
