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 国環研、重金属ばく露が特定の妊婦グループの体重増加量に影響すると報告

発表日:2020.12.11


  国立環境研究所は、大規模な疫学調査「子どもの健康と環境に関する全国調査(愛称:エコチル調査)」において、妊娠期間中の望ましい体重増加量と重金属曝露の関連について報告した。厚生労働省は、妊娠前の体格(BMI)ごとに、妊娠中の体重増加量の推奨範囲を示しているが、より長期的な影響を考慮したものではないことから、今回、BMIでグループ化した母親のデータから、望ましい妊娠中の体重増加範囲を検討するとともに、妊娠中の血中重金属濃度が、妊娠中の体重増加の適正範囲に影響するかを評価した。エコチル調査の103,060組のデータの内、血中重金属濃度などのデータに欠測がある人を除いた58,670人を対象として解析を行ったところ、妊娠前にやせ型(BMI:18.5未満)の女性グループは、推奨体重増加量より大きな値の体重増加が許容されること、やせ型と肥満体型(BMI:25.0以上)のグループでは妊娠中の望ましい体重増加の範囲の決定に重金属曝露が影響することが示されたという。

情報源 国立環境研究所 新着情報
機関 国立環境研究所
分野 健康・化学物質
キーワード 国立環境研究所 | 重金属 | エコチル調査 | 子どもの健康と環境に関する全国調査 | 妊娠 | 大規模疫学調査 | 体重増加量 | 重金属曝露 | 望ましい妊娠中の体重増加範囲 | BMI
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