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 石川県ふれあい昆虫館など、日本未記録種のマツモムシを発見

発表日:2021.06.30


  石川県ふれあい昆虫館、福島県農業総合センター浜地域研究所および東京農業大学の研究チームは、日本未記録の水生昆虫を発見した。同研究チームが、四国・南西諸島産の標本調査および現地調査を行う中で、国内で初めてAnisops elstoni Brooks, 1951が確認された。同種はコマツモムシ属に分類される。国内でこれまで確認されていた同属は7種であったが、今回の発見により8種となった。今回の発見は、国内初となる同種の発見であるため、標準和名が無かった同種に対し、ムクゲチビコマツモムシという和名を付して学術誌に発表された。ムクゲチビコマツモムシはカメムシ目マツモムシ科コマツモムシ属に属する水生昆虫の一種で、水中の中層で逆さになって遊泳するという。この研究により、過去に愛媛県からチビコマツモムシと同定されていた種が、ムクゲチビコマツモムシであったことも判明するなど、コマツモムシ属の類似種と混同されてきた可能性があるといい、今後、正確な分布状況の解明が期待されることから、同研究チームは、使いやすさを重視した検索表を作り、併せて発表している。

情報源 石川県ふれあい昆虫館 新着情報
機関 石川県ふれあい昆虫館
分野 自然環境
キーワード 東京農業大学 | 福島県農業総合センター | 水生昆虫 | 標本調査 | 石川県ふれあい昆虫館 | コマツモムシ属 | ムクゲチビコマツモムシ | マツモムシ | 国内初記録 | 未記録種
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