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 環境省、中央アルプスで約50年ぶりのライチョウの自然繁殖を確認

発表日:2021.07.08


  信越自然環境事務所は、中央アルプスで約50年ぶりのライチョウの自然繁殖を確認し、ケージ保護を開始したと発表した。中央アルプスでライチョウが最後に目撃されたのは1969年であることから、中央アルプスでの自然繁殖は約50年ぶりという。環境省では、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づき、文部科学省・農林水産省と共同で策定した「ライチョウ保護増殖事業計画」(平成24年1月)により、ライチョウの保護増殖事業を進めている。令和2年度事業により20羽のライチョウの生息が確認され(令和2年8月時点)、令和3年度4月末から開始した生存個体確認調査により、将棋頭山(しょうぎかしらやま)から空木岳(うつぎだけ)までの区域に17個体が生存しており、このうち14個体7つがいが繁殖している可能性があり、そのうち、4つがいをケージ保護の対象とした。駒ケ岳周辺で繁殖している個体は雄4羽、雌5羽で、つがい数は5つがい、雛の孵化の合計は20羽となった。今後もケージ保護対象としているつがいについて調査を継続し、速やかにケージ保護を開始する予定である。

情報源 信越自然環境事務所 報道発表資料
機関 信越自然環境事務所 環境省
分野 自然環境
キーワード ライチョウ | 信越自然環境事務所 | 中央アルプス | 絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律 | ケージ保護 | ライチョウ保護増殖事業計画 | 駒ケ岳 | 将棋頭山 | 空木岳
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